私は光学フィルムの品質保証をしていました。実はフィルムの製造会社は、カーフィルムと全く同じ構造の器械で製造しています。印刷機の輪転機も動揺です。インクと同じ回転しているフィルムに蒸気化したインク、あるいは光学塗料や今回のようなカーフィルムの塗料を噴霧して色を付けていきます。
カーフィルムの効果は、夏場暑い室内を少しでも緩和する為にはったりしますが、実はそれだけではありません。ビルのガラスにもこれは使用されていますが、フィルムには粘着剤が塗ってあって、万が一ガラスが割れた時飛散を防止してくれるようになっております。主なメーカーだと日立化成などがこのフィルムの大手商社になりますが、原材料はペットフィルムというのを扱う事もあります。これらはゲンタンという言い方しますが、聞いての通りペットボトルを粉々にして作っているそうです。私の会社ではあくまで塗料メーカーなので、ゲンタンについては左程知識がないんですが、フィルムというのはガラスの強度も上がるので飛散防止とともに、安全の為に使用する事もあるのです。